ホームページの制作を頼むと、公開前に「確認用のURLをお送りします」と言われることがあります。このとき、こんな不安が浮かぶのではないでしょうか。
- まだ完成していないものが、お客様や取引先に見られてしまわないか
- 検索結果に出てしまわないか
- そもそもどこをどう見ればいいのか
この記事では、確認用URLとは何なのか、安全な渡し方は何なのか、そして受け取った側が実際にどう操作すればいいのかを、順を追って説明します。あわせて、「何をチェックすればいいか分からない」という方のための確認リストも載せています。
1. 確認用URLとは何か
確認用URLとは、完成したホームページを、本番として公開する前に見てもらうための「仮のアドレス」です。「テストサイト」「ステージング」「プレビュー」などと呼ばれることもありますが、指しているものは同じです。
たとえば本番のアドレスが https://example.com だとすると、確認用URLは https://xxxx-preview.pages.dev のような、本番とはまったく別のアドレスになります。
これがあることで、次のことができます。
- 今のホームページを表示させたまま、新しいほうを確認できる
- 気になるところを直してもらってから、公開できる
- スマートフォンでの見え方も、実機で確かめられる
ここが大事なところです。確認用URLがある制作なら、「公開してみたら思っていたのと違った」が起きません。完成品を見て、納得してから公開できます。
2. 「検索に出ないか」が、いちばんの心配ごと
未完成のページが検索結果に出てしまうと、次のような問題が起こります。
- まだ決まっていない料金や文言が、そのまま世に出る
- 同じ内容のページが2つある状態になり、本番サイトの検索評価が分散する
- 公開後、確認用のページのほうが検索結果に残り続ける
3番目は実際に起こります。確認用URLを何の対策もせずに置いておくと、検索エンジンに拾われ、公開後もしばらく検索結果に出続けることがあります。
そのため、確認用URLには必ず何らかの「見せない仕組み」が必要です。ここからは、その方法の違いを説明します。
3. 見せない方法は3種類ある(弱点も正直に)
方法①:検索避けの指定だけをする
ページに「検索エンジンは、このページを登録しないでください」という指定(noindex)を入れる方法です。多くの制作会社が使っています。
| 良いところ | 弱点 |
|---|---|
| 手間がかからない。すぐ渡せる | URLを知っている人は、誰でも見られる 指定はあくまで「お願い」で、必ず守られる保証はない 転送されたメールから、第三者に伝わることがある |
方法②:合言葉(パスワード)をかける
URLを開くと、IDとパスワードの入力を求められる方法です。関係者に同じ合言葉を伝えて使います。
| 良いところ | 弱点 |
|---|---|
| URLを知っているだけでは見られない | 全員が同じ合言葉を使うので、誰が見たのか分からない 合言葉がメールやチャットに残り続ける 一人に伝われば、そこから何人にでも広がる 特定の人だけアクセスを止める、ができない |
方法③:指定したメールアドレスの人だけが見られるようにする
あらかじめ登録したメールアドレスの持ち主だけが開ける方法です。ラタトスクではこの方法を使っています。
| 良いところ | 弱点 |
|---|---|
| 合言葉を送る必要がない(漏れようがない) 登録されていない人は、URLを知っていても開けない 誰がいつ見たかが分かる 特定の人だけ後から外せる 公開と同時に、確認用は完全に閉じられる |
見る側にひと手間かかる(メールに届く数字を入力する) 登録したメールアドレスを受け取れる端末が必要 |
弱点も正直に書きました。③は、見る側にとっては少しだけ面倒です。ただ、その手間は初回だけで、しばらくは入力なしで見られるようになります。「未完成のものが外に出ない」ことと引き換えなら、割に合う手間だと考えています。
4. 見る側の手順(実際の操作)
方法③の場合、確認用URLを受け取った方は、次のように操作します。アプリのインストールや、アカウント登録は必要ありません。
ステップ1:届いたURLを開く
パソコンでもスマートフォンでも、どちらでも開けます。いつも使っているブラウザで開いてください。
ステップ2:メールアドレスを入力する
「メールアドレスを入力してください」という画面が出ます。ここには、制作側にお伝えいただいたメールアドレスを、そのまま入力してください。
ここが最大のつまずきポイントです。登録したものと違うメールアドレスを入れると、開けません。「登録していないアドレスです」と出たら、まずここを疑ってください。
ステップ3:メールに届いた数字を入力する
入力したメールアドレス宛に、数桁の数字(確認コード)が届きます。これを画面に入力します。パスワードではないので、覚えておく必要はありません。使い捨ての数字です。
ステップ4:ホームページが表示されます
これで完了です。以降しばらくは、同じ端末・同じブラウザであれば、URLを開くだけで表示されます。毎回入力する必要はありません。
5. うまくいかないときは(よくある5つ)
「登録されていないアドレスです」と出る
入力したメールアドレスが、登録されているものと違います。大文字・小文字、ハイフンの有無、ドメイン部分(@のうしろ)を確認してください。別のアドレスで見たい場合は、そのアドレスを制作側に伝えれば追加できます。
数字が書かれたメールが届かない
- 迷惑メールフォルダを確認してください(いちばん多い原因です)
- 会社のメールで外部からのメールが制限されている場合があります
- 数分待っても届かない場合は、いったん画面を閉じてやり直してください
それでも届かない場合は、個人のメールアドレス(GmailなどでOK)を登録するのがいちばん早い解決策です。確認が終われば削除できます。
数字を入れたのに「無効です」と出る
確認コードには有効期限があります(数分〜十数分程度)。時間が経った古いメールの数字を入れていないか確認してください。いちばん新しく届いたメールの数字を使ってください。
スマートフォンでも見たい
問題なく見られます。ただし端末ごとに、最初の1回だけ入力が必要です。パソコンで済ませていても、スマートフォンでは改めて数字の入力を求められます。故障ではありません。
社内の他の人にも見せたい
URLを転送しただけでは、その方は見られません。これは仕組み上そうなっています(だから安全なのですが、初めてだと戸惑うところです)。見せたい方のメールアドレスを制作側にお伝えいただければ、追加します。人数の制限は基本的にありません。
6. 何を確認すればいいのか(チェックリスト)
「見てくださいと言われても、どこを見ればいいか分からない」という声をよくいただきます。デザインの良し悪しは、正直あとから直せます。それよりも、次の項目を優先して見てください。公開後に気づくと直しにくいものから並べています。
公開前に必ず確認したいこと
- 会社名・屋号の表記(正式名称か、略称か。旧字体は正しいか)
- 電話番号(1桁でも違うと、まったく別のところにかかります)
- 住所(丁目・番地・建物名・階数まで)
- 営業時間・定休日(変更していませんか)
- 料金(税込か税別か。金額そのものは合っているか)
- お問い合わせフォームから、実際に送信できるか(テスト送信して、自分に届くか確認)
- メールアドレスのつづり
- 写真が使ってよいものか(人物が写っている場合、本人の許可を取っていますか)
- スマートフォンで見たときの表示(文字が小さすぎないか、はみ出していないか)
- 書いてあるサービス内容が、今も提供しているものか(やめたメニューが残っていませんか)
特に「フォームからのテスト送信」は必ずやってください。フォームが動いていないホームページは、看板だけあって電話が繋がっていないのと同じです。公開後に気づくと、その間に来ていたはずの問い合わせは戻ってきません。
逆に、今は気にしなくていいこと
- 検索順位 ── 確認用URLでは測れません。公開してからの話です
- 細かい余白や文字の大きさ ── 気になったら伝えれば直せます。今この場で完璧にする必要はありません
- まだ用意できていない写真 ── 差し替え前提で仮のものが入っていることがあります。どれが仮かは、制作側に聞いてください
7. 公開したら、確認用URLはどうなるのか
公開後、確認用URLは閉じるのが基本です。残したままだと、次の問題が起きます。
- 本番と同じ内容のページが2つ存在する状態になり、検索評価が分かれる
- 更新したときに、どちらが最新か分からなくなる
- 古い情報のページが、いつまでも残る
「公開後、確認用URLはどうなりますか」と一度聞いておくことをおすすめします。閉じる前提になっているか、放置されるのかで、その制作会社の丁寧さがだいたい分かります。
8. よくある質問
Q. 確認用URLを見ている間、今のホームページはどうなりますか?
そのまま表示され続けます。確認用URLは本番とは別のアドレスなので、今のホームページには一切影響しません。お客様には、これまでどおりのホームページが表示されます。
Q. 確認できる期間に制限はありますか?
制作会社によります。ラタトスクでは、公開までの間はいつでもご覧いただけます。ただし、確認が長期間止まると公開が遅れるため、目安の期限をお伝えすることはあります。
Q. 直してほしいところは、どう伝えればいいですか?
「どのページの、どのあたりの、何を、どう変えたいか」の4つが分かれば十分です。専門用語は不要です。「トップページの上のほうの写真を、別のものに変えたい」で伝わります。スマートフォンの画面を撮った写真を送っていただくのも、とても分かりやすい方法です。
Q. 確認用URLを、社内の会議で映しても大丈夫ですか?
問題ありません。画面を映すぶんには制限はありません。気をつけていただきたいのは、その画面を撮影してSNSなどに載せることです。未公開の情報が外に出てしまいます。
Q. 他社に見積もりを出すために、確認用URLを見せてもいいですか?
制作物の権利や契約の扱いに関わるため、事前に制作会社へ確認してください。ラタトスクの場合は、正直にお伝えいただければ問題ありません。比較して他社を選ばれるのであれば、それはそれで構いません。
Q. ラタトスクではどうしていますか?
方法③(指定したメールアドレスの方だけが見られる形)を使っています。合言葉をお送りすることはありません。ご確認いただく方のメールアドレスをお知らせいただければ、追加します。人数の制限はありません。公開と同時に、確認用は閉じます。
まとめ
- 確認用URLは、公開前に完成品を見てもらうための仮のアドレス。今のホームページには影響しない
- 未完成が検索に出ないよう、必ず「見せない仕組み」が必要
- 方法は3種類。指定したメールアドレスの人だけが見られる方式が、いちばん安全(合言葉を送らなくて済む)
- 見る側はメールアドレスを入れる → 届いた数字を入れるだけ。アカウント登録は不要
- 確認するときは、電話番号・住所・料金・フォームのテスト送信を最優先で
- 公開後は確認用URLを閉じるのが基本。事前に確認しておく
ラタトスクでは、この確認の工程を必ず入れています。完成したものを見て、納得してから公開する。それが、あとから「思っていたのと違う」が起きない、いちばん確実な方法だからです。