ホームページの制作を相談すると、「WordPressで作れば、ご自身で更新できますよ」と言われることがよくあります。
ところが、完成したサイトを触ってみると、「お知らせは書けるけれど、料金表の直し方が分からない」「写真を差し替えたらレイアウトが崩れた」ということが起こります。
この記事では、WordPressで自分で直せるところ・直しにくいところと、依頼する前に確かめる方法を説明します。
1. 「WordPressなら更新できる」は半分だけ本当
WordPressは、専門知識がなくても記事を書ける仕組みです。これは本当です。
ただし、サイトのすべての部分が同じように編集できるわけではありません。どこを、どのくらい簡単に直せるかは、制作会社の作り方によって大きく変わります。「WordPressだから」だけでは、自分で更新できるかどうかは決まりません。
2. 編集しやすいもの・しにくいもの
| 編集したいもの | 難しさの目安 | 理由 |
|---|---|---|
| お知らせ・ブログ | 簡単 | WordPressがもともと得意な部分。文章を書いて公開するだけ |
| ページの本文の文章 | 作り方しだい | 普通の文章として入っていれば簡単。デザインの中に組み込まれていると、編集画面に出てこないことがある |
| 写真の差し替え | 作り方しだい | 画像の大きさや縦横の比率が違うと、レイアウトが崩れることがある |
| 料金表・メニュー表 | やや難しい | 表の形で作られていることが多く、行を足すとデザインが崩れやすい |
| レイアウト・色・メニューの並び | 難しい | デザインの設定やプログラムに関わることが多く、崩すと元に戻しにくい |
3. どこまで直せるかは、作り方で決まる
同じWordPressでも、作り方によって編集のしやすさが変わります。
- 更新する場所を、専用の入力欄にしてある作り方:「料金」「営業時間」などの欄に入力するだけで反映される。間違えてデザインを崩す心配が少ない
- ページ全体を画面上で自由に組み立てる作り方:何でも直せるが、そのぶん崩しやすい
- デザインの中に文章を直接書き込んだ作り方:見た目の自由度は高いが、文章の修正も制作会社に頼むことになる
どれが良い・悪いではありません。自分で何を更新したいかに合った作り方になっているかが大切です。
4. 依頼前に確かめる方法
- 自分で更新したいものを、先に書き出す:お知らせ、料金、営業時間、写真、スタッフ紹介など。これを制作会社に渡すと、それに合った作り方を考えてもらえます
- 編集画面を見せてもらう:同じ作り方の実例で、実際にどう直すのかを見せてもらう
- 納品前に、自分で1回直してみる:公開前の確認用のサイトで、料金を1つ変える、写真を1枚差し替える、といった操作を試す
- 手順書をもらう:画面の写真つきで、よく使う更新の手順をまとめてもらう
5. 制作会社に聞いておきたい質問
依頼前に聞くこと
- お知らせは自分で書けますか?
- 料金・営業時間を変えたいとき、自分で直せますか?
- 写真を差し替えるとき、大きさや比率の決まりはありますか?
- ページを1つ増やしたいときは、自分でできますか?
- 自分で直して崩してしまったとき、元に戻してもらえますか?費用はかかりますか?
- WordPress本体やプラグインの更新は、誰が行いますか?
最後の質問は見落とされがちです。WordPressは、内容を変えなくても、ソフトの更新が定期的に必要です。これを誰が担当するかは、保守契約は必要かという話につながります。
6. よくある質問
Q. 自分で直してレイアウトが崩れたら、どうすればいいですか?
慌てて何度も直そうとせず、何をしたかをメモして、制作会社に連絡してください。WordPressには、ページごとに以前の状態に戻す機能(リビジョン)があることが多く、そこから戻せる場合があります。
Q. 更新する予定がほとんどない場合も、WordPressがいいですか?
必ずしもそうではありません。WordPressは、更新しなくてもソフトの更新が必要です。更新がほとんどないなら、ソフトの更新が少ない作りのサイトのほうが、手間も費用もかからないことがあります。
Q. ラタトスクのサイトは自分で更新できますか?
月額プラン(サブスク)では、公開後の修正・更新を月2回まで月額の中で承ります。ご自身で更新したい内容がある場合は、依頼の前にお知らせください。それに合った作り方をご提案します。
まとめ
- 「WordPressなら自分で更新できる」は半分だけ本当
- お知らせは簡単、料金表やレイアウトは作り方しだいで難しくなる
- 依頼前に自分で更新したいものを書き出して、制作会社に渡す
- 納品前に自分で1回直してみる
- WordPress本体やプラグインの更新を誰がするかも確認する